03 2つの気候変動対策

気候変動を緩和すること。気候変動に適応すること。それが、みんなの未来を守ること。

気候変動の対策には、原因を少なくする「緩和策」だけでは不十分。

産業の発展に伴い地球温暖化が進んだ結果、地球上ではさまざまな被害がもたらされています。
産業の発展に伴い地球温暖化が進んだ結果、地球上では様々な被害がもたらされています。例えば、洪水や高波などによる急激に起きる被害のほか、他にも海面上昇や砂漠化など徐々に進展する被害もあります。このような被害を防ぐため、再生可能エネルギーの活用や森林を増やすなど世界中で多くの取り組みが行われています。これらはすべてこれ以上の温暖化を進めないために気候変動の原因を少なくする対策「気候変動緩和策」です。
もちろんこれはとても重要な取り組みです。しかし温暖化が進む地球上で生きていく私たちにとって、緩和策だけで十分なのでしょうか。私たちが引き起こす気候変動、それにより現在もたらされている災害、もしくは今後起きるかもしれない被害を防いでいくことも必要なのではないでしょうか。

これから起きる気候変動による被害を
どう防いでいくかも考えないと

気候変動の影響に備える「適応策」も併せて取り組むことが必要です。

これ以上の温暖化を進めないため、気候変動緩和に取り組むことは私たちの未来にとってとても大切なことです。しかしそれだけでは十分ではありません。すでに気候変動は進行しているため、緩和だけでは気候変動によって生じる被害や大きな災害を防ぐことができないからです。
もう一つ大切な事は、今後も進展していく気候変動から引き起こされる被害にどう向き合い備えていくか。すなわち気候変動によって変わっていく地球環境にどう柔軟に適応していくか、この取り組みも非常に重要なのです。
気候変動を緩和すること。気候変動に適応すること。私たちの重要な課題である気候変動対策には、その両輪が必要不可欠なのです。

緩和と適応。
この二つの気候変動対策が必要不可欠

温室効果ガスの増加(化石燃料使用による二酸化炭素の排出など)/気候要素の変化(気温上昇、降雨パターン変化、海面水位上昇など)/温暖化による影響(自然環境への影響・人間社会への影響)Action1 緩和(温暖化を進めない)/Action2 適応(温暖化でもより良く暮らす)
緩和策と適応策の役割